2004年12月07日

バイト遍歴その4(冷蔵倉庫編)

10年前のお話。
一年間の浪人生活を経て晴れて大学生になった私。
暫くは頂いた入学祝いで食いつないでいたが、高価な時計やスーツを買ったら底をつき、夏休みに久しぶりにバイトをすることにした。
大学生のバイトというと家庭教師を思いつく人もいるだろうが、私に教えてもらいたい人はいない。

という訳でガテン系を探す。
求人誌で見つけたのは某大手宅配便の仕分け作業。
毎回大量に採用するので面接は勤務地とは別の大森のとあるビジネスホテルのセミナールームみたいな所で行われた。
型通りの面接後、即採用。未経験者は作業内容のビデオを見せられる。さすが大手、マニュアル化されている。

勤務地は大井ふ頭の物流倉庫。品川駅から専用バスで通う。
このバスの中は全員無言でかなり「労働者」っぽい雰囲気が感じられてブルジョワジーの私には馴染めなかった。なんか護送されている気分。

私の勤務時間は19時~23時。
22時までは「発送便」の仕分け作業である。次から次へとベルトコンベアーで運ばれてくる荷物を、各地方の方面毎のラックにテトリスの様に積んで行く。「天地無用」とか「こわれ物」とか有るので注意が必要だ。積み終わったラックを待機しているトラックの後ろに運び、新しいラックに取り替える。
結構な重労働である。Tシャツが汗でビショビショになるので着替えとタオルは必需品だ。
22時からは「到着便」の仕分け作業だ。全国から送られてくる荷物を?丁目まで細かく仕分けする。私はいつも自分の住んでいる地域の仕分けボックスに一目山に入った(早いもの順)。見慣れた住所の方が親近感があって楽だからである。

仕事が終わるとまた例のバスで護送されて深夜に帰宅。
私はバスの中では必ずウォークマンでTRFを聞いていたのを覚えている。
重労働だけあって時給はよかった。確か1,300円くらいだったか。一日4時間働いて5千円強。悪くない。

その日は突然やってきた。
いつもの様にTシャツで仕事に行くと、
「今日はクールお願いね」と涼しい顔で社員。
ラッキー!と思った。真夏の中、涼しい所で仕事ができるのは嬉しい。

しかしクール倉庫に行くと・・・。


寒い、寒すぎる・・・。


入り口にドカジャン(ボアの着いたナイロンのジャンバー)が何着か掛けてあったがクール野郎どもに先に取られてしまっていた。慣れた人はトレーナーやら着込んでいる。
知らなかったよ。事前に教えてくれたっていいのに(聞いてなかっただけかもしれないが)。
鳥肌と鼻水を垂らしながら4時間我慢した。
恐らく10度以下の部屋だろうから、仕事後、外に出たら温度差(外は30度以上)にクラクラした。

その日の帰りのバスの雰囲気が余計寒く感じられた。
以後、いつクールに回されるか分からないのでトレーナーを持って行く様にした。

結局、20日間程働いて辞めた(バスの雰囲気にどうしても馴染めなかった)。
今、古い通帳をみたら合計117,600円分ここでバイトしていた。
残業した日もあったのでその分プラスされているのだろう。

久々にTRFを聞くと今でも寒い夏の記憶が蘇る。

おわり
次回 焼肉屋編に続く


e9b45717.jpg

日曜日に大岡山の「そば縁肆さか本」で食事。
店の雰囲気、料理ともに満足。おすすめです。


at 00:52コメント(0)バイト遍歴  

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
最新コメント
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ